
ちくのう症は昔は手術しか治療がありませんでしたが、今はのみ薬で治すことができます。
ちくのう症とは・・・
漢字で「蓄膿症」と書き、鼻の奥にある副鼻腔(ふくびくう)という空洞に膿(うみ)がたまることです。カゼのときに頭が痛い、頭が重い、頬が痛い、歯が浮いたような感じがしたりするとこのちくのう症になっていることが多いです。

- 粘っこい鼻水や痰がやたらにでる
- 頭痛がなかなか治らない
- ほっぺたがやおでこが痛い
- 歯が痛くて歯科へ行ったら歯は悪くないと言われた
この病気の原因は
副鼻腔(ふくびくう)に膿(うみ)がたまることです。カゼからなったり、時には虫歯からおこることもあります。
副鼻腔は頬やおでこや目の間にあるのでどの部分に膿がたまるかで、痛みが頭だったり、頬だったり、おでこだったり、歯だったりします。
また、この膿が鼻からでれば粘っこい鼻水に、鼻の後ろからのどにおりてきたら、粘っこい痰として感じます。
粘っこい鼻水や痰がやらたにでる、鼻がつまって鼻をかんでもすっきりしないなど鼻かぜかなという方が耳鼻咽喉科を受診して初めて「ちくのう症」と診断されることも結構あります。
このようにして治療していきます
診断には鼻の中からは見えない副鼻腔という空洞を調べるためにレントゲン検査をまず行います。
レントゲンで「ちくのう症」と診断がついたら、膿の原因になっているばい菌をやっつける薬をのみながら鼻の中をきれいにする薬を吹きつけてきれいにするネブライザー治療も行っていきます。
昔は手術をしないと治りませんでしたが、今では早めに治療を始めればのみ薬と鼻の中をきれいにする治療で治すことができるようになっています。
「かぜがなかなか治らない」という方は早めに耳鼻咽喉科で治療を受けることをお勧めします。